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大阪で自律神経失調症・腰痛・頭痛なら東洋医学のプロ 中医学士の木もれび鍼灸院-大阪

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2015年3月10日(火)
しつこい咳(慢性気管支炎)と痰飲(水毒)

中医薬大学への留学中に
毎年、乾燥する時期になると咳が止まらなくなったことがあります。
夜も寝られないほど苦しかったです。
今思えば留学中のストレスだったのかなと思います。

咳症状は自分にハリを打って和らげ、最終的に鍼と中医薬で治すことが出来ました。
 この慢性気管支炎は中医学では痰飲が原因であると言われています。 

痰飲とは水が病気の原因として変化したものと言われています。


中医学の「水」と私たちが飲む「水」は根本からとらえ方が違います。


中医学の水の作用

@肌と体毛を潤す
A目や鼻、口、肛門など身体の穴を潤す
B血液に水分をプラスして流れをよくする
C五臓六腑を潤す
D骨髄や脳を潤す



中医学では正常な水を「津液」、異常な水を「痰飲」といいます。
水は胃腸や腎臓だけでなく、心や肺だけでなく目や鼻、口など様々な部分に関わっています。
津液が痰飲に変化すると、身体の様々な部分に異常が出ると中医学では言われています。



痰飲ができる理由

冷たいものや生ものを食べすぎる。
水を飲みすぎる。
臓器の機能が落ちたため。



「私は痰飲タイプの体質かな?」と思っておられる方は下の体質チェックをしてみてください。


1.□水太りしている
2.□水を飲むのが苦手
3.□身体が重たいし、動くのがおっくう
4.□いつも胃の中に水が溜っている感じがする
5.□よくできものができる
6.□よくふらつく
7.□動悸や息切れがすぐする
8.□しょっちゅう鼻水が出る
9.□雨や曇りの日は体調が悪い


痰飲は2つに分けることが出来ます。

水が固まったタイプと気化したタイプ。
◇固まったタイプの人は1〜5にチェックが多い人
◇気化したタイプの人は5〜9にチェックが多い人

固まったタイプと気化したタイプでそれぞれ痰飲を取り除く方法が違います。

◇固まった水は溶かす必要があります。
1.ゆっくり散歩する−まずは動いてみましょう
2.生ものや冷たいものを控える−身体を冷やさないようにします
3.お腹いっぱい食べない−胃腸に負担をかけないようにします

◇気化した水は冷まして液体に戻す必要があります
1.がまんしない−イライラすると身体が熱をおびて水が気化します
2.少し汗ばむくらいの運動をする−汗として身体の外に出す方法です
3.揚げ物などの油ものや生姜やニンニクは避ける−油っぽい食品や香りのきつい食品は身体に熱をこもらすと言われています



痰飲タイプの日本人の割合はおよそ6割と海外に比べて高い割合です。
それは日本は島国で雨が多く、湿度が高い国だから。
どうしても痰飲タイプの人が多くなってしまいます。

漢方では痰飲を水毒症と呼び、水毒症への漢方薬が江戸時代に多く発明されました。
水太りで広く市販されている防已黄耆湯は代表的な日本独特の処方で、漢方医は昔から痰飲(水毒)を意識した治療をしていました。

大量の水を飲んだり、逆に身体を温めるような食品を大量に摂ったりすることは、よくテレビの健康番組で特集を組まれたりしていますが、日本人の体質には合っていません。
痰飲(水毒)を身体にため込む原因になったり、頑固な気管支炎を作り出すことになってしまいます。 


慢性気管支炎のしつこい咳を治すポイントは身体に溜った「水」を外に排出することですね。
>>>当院のしつこい咳の治療法を詳しく見る

木もれび鍼灸院院長 木もれび鍼灸院院長弓削周平

長春中医薬大学 中医学士
長春中医薬大学 客員教授
吉林省公認 推拿師
北摂中医鍼灸研究会 代表


学生時代に父親がうつ病を発症。病院に行ったにも関わらず、完治することはなかった。この経験から精神疾患とそれに付随する不定愁訴(腰痛や不眠症、耳鳴りなど)で苦しんでおられる患者様と向き合おうと、伝統医学を極めるために中国の中医薬大学へ留学し、中医学と東洋医学(漢方・鍼灸)を体系的に学ぶ。日本に帰国後さらに日本伝統鍼灸を学び研鑽を積む。
この針治療が患者様からとても好評で多くのお喜びの声を頂いている。

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